049 知識量に依存する迷妄現代人

 

 

徳性開発の基礎は、反省回顧(現状把握)と心の浄化(軌道修正)であると言うことでした。

此れは今まで何度も新創世記で語られてきた基礎研鑽であります。

そうして今後も何度も新創世記で語られることになります。

例え高度な魂心境を獲得して高次元神界に里帰りしたとしても、人間が転生輪廻を繰り返す限り、誰もが地上世界の鈍重な波動に紛れざる負えない…。

そうした観点から見ても徳性開発の基礎は、反省回顧(現状把握)と心の浄化(軌道修正)になるのであります。

そうであるにも関わらず、地上世界に生きる人間が、徳性開発の基礎である反省回顧(現状把握)と心の浄化(軌道修正)の重要性を見失いがちな理由は、地上世界に蔓延る鈍重な波動(個別意識・自己限定)にドップリと浸かるからである。

感覚に心地良い快楽に溺れ、感情に心地良い遊楽と戯れ、本来の人間の自由自在な霊性を忘れて、物質世界限定の閉鎖的な思考に終始するのです。

閉鎖的思考(物質的な知恵)は知識に依存する思考形態であり、物事の解答を外部の情報源に安易に求める魂の傾向性です。

誰かに頼れば何とかしてくれる…。

ネットを開けば答えは引き出せる…。

難しい計算や書式はコンピューターがやってくれる…。

面倒な仕事は金銭を払って代行業者に任せればよい…。

こうした他人任せの依存精神に陥ると、人間の霊性(魂心境)は凝り固まって退化(物質化)するのであります。

それはまるで長い期間に余り身体を動かさなかった為に、肩が凝ったり腰が固まったり、手足が傷んで麻痺したり、頭の回転が鈍くなったり、身体そのものが重くなったりする症状にも似ています。

肉体に関わる諸機関は使えば進化するが、使わなければ退化するし、使い過ぎれば破壊するのです。

その肉体に直接関わる感覚感情も使えば霊性化(進化)するが、使わなければ鈍重化(退化)するし、使い過ぎれば麻痺化(破壊)するのです。

此れが三次元地上世界の真実であります。

地上的な知識量に依存して人間としての知恵を持たず、栄養価の薄い物質的知識ばかりを心が食して、精神面が栄養失調を起こしているのが迷妄状態に陥った現代人であります。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元