050 真理を覆い隠す鱗を取り去れ

 

 

肉体に直接関わる感覚感情は、使えば霊性化(進化)するが、使わなければ鈍重化(退化)するし、使い過ぎれば麻痺化(破壊)すると言う事でした。

地上的な知識量に依存すると、人間としての知恵を持たず、栄養価の薄い物質的知識ばかりを心が食して、精神面が栄養失調を起こしているのが迷妄状態に陥った現代人であると言う事でした。

なぜ此の様な状況に陥り易いか…ですが、これは地上世界の鈍重な波動(物質化の流れ)に、精神が拘り囚われるからであります。

その理由は簡単で、普段の生活の中で肉体的な感覚や感情に埋没する為、魂の故郷である霊性を見失うからであります。

これは霊界が見えない…という理由ではなく、自らの意思で見ない様にしているのです。

三次元の物質肉体的世界に嵌まり込んで、長らく精神性を蔑ろにした報いが、心の法則(因果の理法)として自己展開しているだけの話であります。

誰のせいでもなく個人的な自分の責任なのであります。

物質世界の鈍重な波動の中に生活していても、正しい信仰心を貫いて、日々基礎研鑽(自己反省・心の浄化)を忘れずに心を磨いている人たちも居るのです。

普段の言動に気を付けて公的意識(三次元意識)を心掛けている人たちも居るのです。

感覚に溺れる一次元意識人間や、感情に振り回される二次元意識人間には、未だ公的意識(三次元意識)が如何なる精神であるかが解らない状態であります。

そろそろ貴方は目覚めなければならない…。

知識に依存する心を改めよ。

目から鱗を取り去りなさい。

真実の知恵には霊的な発展段階があるのです。

その知恵の成長経路を自ら閉ざす愚行を放置して、他者批判、他者裁き、他者否定を繰り返す行為は、下向きな二次元意識(霊性逃避)の迷妄状態であることに気付かねばならないのです。

本来の相対原理(二次元意識)は、自我の脱却に自らの意思で取り組む段階であります。

この基礎研鑽(客観視への道)を疎かにすれば、心理の坂道は個別意識へと転がり落ちるのみであります。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元