061 忍耐の精神は努力に育てられる
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努力とは悪しき習慣を振り払う勇気である。 そうして其の精神(勇気)を貫く意志である。 悪しき習慣は、まるで滔々と流れる大河のように押し寄せ、その流れを変える術もなく、ただ運命の流れに従って虚しく流される日々を繰り返すのであります。 滔々と押し寄せる大河の流れを変えることは、不可能のように見えるかも知れません。 目先の小さな努力精進が儚い抵抗に感じられるかも知れません。 しかし其の小さな抵抗さえ放棄してしまったなら、全ての可能性が無くなってしまうのです。 可能性は一人残らず誰にでもあり、その僅かな可能性に賭けて前向きな一歩を踏み出す事こそ、努力と言う名の精神力であります。 何事も最初の一歩が肝心である…。 最初の一歩が無ければ、次なる一歩は有り得ない…。 更なる一歩々々も続いては来ない…。 最初の一歩が大切であります。 その第一歩を踏み出す気力が努力精進であります。 既に流れている川の流れ(悪しき習慣)を変える為には、その流れを変えた分だけの摩擦(抵抗)が起きるのです。 その摩擦(抵抗)を嫌って努力精進を諦めてしまう人が多いのです。 人生には摩擦が付き物である。 この摩擦(抵抗)こそ人格を育てる魂の糧である。 運命(悪しき習慣)を変える際には忍耐が要求されるのです。 耐え忍びの精神は日々の努力に育てられるのです。 その小さな一歩を諦めてしまうようなら、貴方は生涯に渡って運命(悪しき習慣)の奴隷となるのである。 滔々と押し寄せる運命(悪しき習慣)の操り人形となって、悪しき言動を繰り返しながら、尚更に悪しき言動を魂の奥底に蓄積するのであります。 人間は忍耐力を磨かなければ隷属的立場から抜け出すことは難しいのです。 貴方も忍耐力を磨きましょう…。 それは日々の生活の中で小さな努力(一歩)を続ける姿勢(気力)であります。 この姿勢を貫く意志が徳性開発に繋がっています。 高徳者たちは努力精進を惜しまない人格者であり、良き習慣を地道に積み重ねる努力の人である。 こうした前向きな努力精進を習慣化する基礎研鑽は、二次元意識段階で構築する必要があります。 |