062 自らの意志で失望怠惰を捨てよ

 

 

高徳者たちは努力精進を惜しまない人格者であり、良き習慣を地道に積み重ねる努力の人である…。

こうした前向きな努力精進を習慣化する基礎研鑽は、二次元意識段階で構築する必要があると言う事でした。

二次元意識の段階では、相対的な人間関係の中で、他者との相違点・共通点を認知することが出来る魂心境であります。

閉鎖的な一次元意識と比べれば比較にならない程に、開放的な視野を扱える魂心境が二次元意識なのです。

しかし相対視野が広い事と人格が高い事とは必ずしも比例しない…。

本当の人格者(三次元意識)は他者配慮(相手の立場を想い遣る)を実践することが出来る魂心境であります。

二次元意識人間は自己の損得感情が優先して、自と他の比較に自己都合(自意識尺度)を用いることが多いのです。

そのため自らの保身に走る魂の傾向性が出易くなる…。

その自己保身が繰り返されて習慣化すれば、折角の相対認識が狭い視野となるのです。

そうした二次元意識が下向きの魂心境と成ると、閉鎖的な枠付けの中に引き篭もる事になります。

引き篭もりの足枷となる精神は失望怠惰であります。

失望は将来に対する明るいビジョンが描けない状態であり、怠惰は何も為さざる習慣が常態化した姿であります。

こうした失望怠惰を霊的に扱う迷妄霊が存在して、善良な人間に取り憑いて暗黒思想を吹き掛けることがあるのです。

行き着く先は魂の固着(物質化)です。

なぜ迷妄霊たちは二次元意識人間を狙うのかと言いますと、二次元意識の魂心境の段階に身を隠して魂を磨いている改革の天使たちが多く存在するからです。

未だ時期至らぬ彼らの現状は、時に自暴自棄となり社会否定と成りがちである…。

なかなか道が開かない焦燥感の中で、二次元意識特有の他者批判・他者裁き・他者否定を繰り返してしまう…。

そうした魂の負債を餌にする輩が迷妄霊たちであります。

彼ら(迷妄邪霊)は人間に失望怠惰の風呂敷を被せて、未来の展望が出来ない状態にするのです。

そのため初期段階では意識錯乱を仕掛けてくるのです。

未来が見えなくなると人間の魂は腐ります。

失望怠惰が努力の芽(習慣)を無き者にするのであります。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元