063 精神力は普段の地道な努力から

 

 

失望は将来に対する明るいビジョンが描けない状態であり、怠惰は何も為さざる習慣が常態化した姿であり、こうした失望怠惰を霊的に扱う迷妄霊が存在して、善良な人間に取り憑いて暗黒思想を吹き掛けることがあると言う事でした。

彼ら(迷妄邪霊)の目的は地上世界の暗黒化(物質化)であり、その為に人間社会を大混乱に陥れようとしています。

迷妄邪霊については新創世記44巻『八衢分岐』に譲る事にしますが、迷妄邪霊に心を支配され易いのは、実は心を見失った二次元意識人間の方であります。

一次元意識人間は悪魔にとって最も扱い易い人種ですが、一次元意識の思考回路は良くも悪くも単細胞(一直線)で、悪意に嵌まり込むと深い暗黒世界に落ち込みますが、キッカケさえあれば意識転換が果たされ善意にも一直線に爆進するのです。

そうなると流石の悪魔にもお手上げ状態となります。

しかし二次元意識人間は違います。

相対認識(相手の観察)が得意な分だけ、その尺度が自意識に固まると、自らの失態を棚に上げて他者批判・他者裁き・他者否定を繰り返すのです。

その排他意識(批判・裁き・否定)の中に迷妄邪霊たちは取り憑いて、ますます邪念を浮かばせるのであります。

こうした状況下で二次元意識人間が自己反省など出来る筈もなく、たびたび周辺汚濁を繰り返して自らの精神も腐らせるのです。

健全な精神は普段の地道な努力精進に育まれます。

常日頃から正しい心構えで善事を積み重ねていれば、良き心の習慣は確立して二次元意識人間も魂心境を昇華させて、公的意識(三次元意識)を獲得することになります。

しかし常日頃から悪しき心構えで悪態を積み重ねていれば、悪しき心の習慣が確立されてしまい、行く末は独善的な毒舌を吐き散らす迷惑人間と成り果てるのです。

それ故に迷妄邪霊の輩は下向き(一次元意識に向かう)な二次元意識人間を獲物として狙うのであります。

貴方は知らず識らずの内に迷妄霊の憑依を受けては居ないか…。

二次元意識人間は自己反省が排他意識(他者批判・他者裁き・他者否定)に擦り変わり易いため、自らが悪霊悪魔の輩に憑依されている事実に殆ど気付けないのであります。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元