065 苦痛に耐えられない一次元意識
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悪習慣を善習慣に変換して魂心境を昇華する際には、肉体的にも精神的にも摩擦が起こると覚悟しなければならない。 逆回転をしている歯車を正回転に変える為には、逆回転している歯車を一旦は停止させねはならないのです。 勢いよく回転している歯車を停止させる際に、ストッパーなりブレーキなりを掛ける訳だが、その時に当然の事ながら物理的な摩擦も起きてくるのであります。 人間の性格を変換する際にも、先の歯車の例えと同じような摩擦が当然の事のように起きてくるのです。 悪習慣が長ければ長いほど大きな摩擦となる。 これは物理の世界も霊性の世界も等しく巻き起こる真理(心の法則)であります。 こうした摩擦には心身共に其れなりの苦痛が伴います。 この苦痛を堪え忍べれば、魂は格段に飛躍するのであるが、大抵の人間は苦痛を嫌い摩擦を避けて、安易な下り坂を選ぶのです。 地上世界に生きる人間に完璧な人は一人も居ない…。 誰もが何時かは摩擦(障害)を経験して、其れなりの苦痛と対峙しなければならないのです。 心の法則(因果の理法)に従って巻き起こる摩擦を避けて通ることは出来ません。 自らの普段からの心掛けが生み出した摩擦(障害)であるからこそ、自らの前向きな意志で摩擦(障害)を甘んじて受け止め、現状把握(自己反省)と軌道修正(心の浄化)を行った後に、潔く運命(摩擦)を開拓する貴方でありますように…。 しかし一次元意識人間は苦痛に耐えられない。 自分の気持ち(自我我欲)を度外視して苦痛を受け止めることなど、一次元意識には有り得ない現実です。 自らの心の痛みを耐え忍んでまで努力をするつもりは無いでありましょう。 また自分の痛みを保留してまで精進を積み重ねる器(人格)も無いでありましょう。 一次元意識人間の努力は、自分が好きな内容物に片寄っております。 好きでもない事物を追い掛けることはせず、興味の無い対象に一次元意識人間は精進など微塵も思わないでありましょう。 それだけ努力精進の行使には忍耐力が欠かせないと言うことであります。 |