068 内部威嚇を振り払う勇気が必要

 

 

二次元意識の魂心境では相対原理を学ぶ段階にあります。

自分一人だけの認識が必ずしも社会では通用しない…。

むしろ自意識過剰は個別意識の権化となる…。

自我に拘り囚われれば二次元意識とはいえ下向き(一次元意識に向かう)な魂心境となる。

下向き(一次元意識に向かう)の魂心境は魂の退化(物質化)であります。

こうした下向き(一次元意識に向かう)な二次元意識人間が社会人として増えてくると、人間社会は大混乱に陥ります。

最も大きな混乱は民主主義の崩壊であります。

本来の人間の魂には一次元意識や二次元意識も心の内部に隠し持っております。

それは人権(個性の尊重)としては大切な個別意識でありますが、人間社会(三次元意識)の公的意識の中では、大人の対応として幼い心(一次元意識・二次元意識)を意図的に戒める努力が必要となるのです。

自らの我儘を自己反省(現状把握)心の浄化(軌道修正)する為に意図的な精進が必要となります。

こうした努力精進を怠ると、心の内部に巣喰う利己心の魔が暴れて、魂の内部から霊的な威嚇が始まります。

この内部威嚇は感覚(一次元意識)や感情(二次元意識)にダイレクトに作用してくるため、心の調律(コントロール)に慣れていないと、心的苦痛に耐えられない幼な子のように、癇癪を起こしたり我儘を押し通したりするのです。

利己心の魔は当人の心の内部に潜むため、本人の一番弱い部分を知っております。

最も触れられたくない軟弱な部分を内部から威嚇して、心を掻き乱す悪行をしてくるのであります。

この時に忍耐力や霊耐力が弱いと利己心の魔に簡単に操られてしまいます。

そうして世の中に心的葛藤や人的摩擦が巻き起こり、感覚陶酔や感情乱心が大暴れして、社会に凶悪な事件事故や悲惨な天変地異が多発することになるのです。

世の中の不条理を克服する為には、誰もが個人的な内部威嚇を振り払う勇気が必要になります。

此処に人間存在の重要な意義(徳性開発)があり、自発的な心の進化が公的意識(心の使い分け)を強化するのであります。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元