090日々の努力精進が未来を開く
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利己心の魔を心の内部から放逐(追い出す)することが、二次元意識としての魂修行でもあります。 其の為に学ぶものが相対原理である。 自分の事ばかりに意識が片寄るのが自己限定に拘り囚われる一次元意識人間であり、相対的に他人の存在を認識して相互比較に明け暮れるのが二次元意識人間であります。 一次元意識人間には自己反省は難しいという事でした。 それは視点(尺度)が自己尊重(自己中心)であるからです。 二次元意識人間は他者批判・他者裁き・他者否定が得意だと言う事でした。 それは相手の素行を観察する意識はあるが、自己都合(自己優先)意識が強い為に自己自身が模範解答となり、他者の素行はよく観察出来るが、自分自身の素行は全く見えていないのが現状であるからです。 しかし二次元意識人間は他者を観察する際に、其の他者の素行を精査することで、人としての性格や人格の良し悪しは判断することが出来る…。 その判断力を用いて自己反省を真摯に行えば、立派な現状把握が出来ると言う事です。 更に其の現状把握に則って心の浄化を敢行すれば、正しい魂の軌道修正も実施することが可能でありましょう。 今一度繰り返しますが、一次元意識人間には自己反省は難しいが、二次元意識人間には脱自我尊重(脱自己中心)は可能である…。 そうして二次元意識の魂心境を昇華させて、三次元意識の魂心境を掴み取ることが出来るようになる筈です。 自己反省(現状把握)と心の浄化(軌道修正)は魂の基礎研鑽であります。 人間の魂心境が高まって高次元世界に達したとしても、自己反省と心の浄化は忘れてはならないのです。 ここに頑ななポジティブ思考を貫いて、幸運のみを見つめて不運には目を瞑るなら、反省回顧が出来ないまま、やがて取り返しのつかない所まで盲目的に突っ走ってしまうでしょう。 失敗や不運を見ない人間にはリカバリー能力も脆弱なまま、利己心の魔の内部威嚇に力なく屈する隷属者に成り下がります。 人間の可能性は上方にも下方にも開かれています。 ここに個生命としての自由意志がある…。 何方の方向性に理想を持ち、どの様に其処に向かうのかは貴方次第であります。 |