096 二次元意識は傍観者に非ず

 

 

人間は何処まで行っても一人では生きられない存在であり、地上社会に生きる限り独善独歩では無理が生じて、相対的な人間関係の中で孤立はするが関わりは断てない状況である。

つまり相対意識を無碍に否定しては生きられないのが地上社会であると言う事でした。

この相対意識こそ人間関係を紡ぐ為の目に見えない糸であり、人間社会を構築する為の心の絆となるのです。

其の為にも自分が如何なる人間であるのかを知らなければならない…。

更に相手が如何なる人間であるのかを観察しなければならない…。

下向き(一次元意識に向かう)な二次元意識人間は、有るものを在るがままに、見えるものを見えたままに、感じるものを感じたままに、沸きあがる情緒を感情のままに、表面的な解釈で全てを済ませようとするのです。

其の時の基準は自我尺度であり、薄っぺらな思考回路であります。

本来の二次元意識は上向き(三次元意識に向かう)な二次元意識の魂心境でなければならない…。

意識を深め観察力を高めて、本来の在るべき姿(三次元意識)に向かうことこそ、二次元意識人間の日々の基礎研鑽(努力精進)であるべきなのです。

二次元意識は単なる傍観者に非ず。

自らの意識(思想哲学)を高め深めて、本来の神の子の自覚を何処までも追求する意識段階が二次元意識の目指すべき魂心境なのであります。

表面的な解釈で他人を見るから他者批判・他者裁き・他者否定が多くなるのです。

薄っぺらな思考回路で短略的な解釈しかしないから、下向き(一次元意識に向かう)な二次元意識に留まっているのであります。

魂が下方向(一次元意識に向かう)に堕落しつつある状態は、生命の流れに淀みがある状態である。

生命の流れが停止すれば、溜まり水と同じように腐ったり虫が沸いたりするのです。

この生命水の腐りが魂の物質化であり、生命水に虫が沸く状態が悪霊悪魔の憑依を意味しております。

生長が止まった人間は現状維持すら確保出来ず、生命の枯渇が深刻化するのみであります。

傍観者は見ているだけで何ら解決の糸口を精査(手繰り寄せ)しようとしないのです。

そのため自我尊重(自己中心)の個人的な尺度で他者批判・他者裁き・他者否定の悪態を繰り返すのであります。

 

 

 

  42 むすび大道 【相対原理編】 二次元