|
018 思考を狂わす損得感情 |
|
嫉妬怨恨の根本原因は独占欲だと言うことですが、この独占欲から誘発される思いが損得感情です。 この損得感情は自分と他人を比べることで起きてくる。 人間の不幸は何時も比較から始まります。 比較するからには基準がある。 その基準が自我となっている者が、嫉妬怨恨の深みに嵌る人間の心の傾向であるのです。 この場合の自我とは自己中心であり、自己展開する基準は利己心となります。 常に自分側に利益を得るものを選択して、他者の気持ちを配慮する心が欠けております。 時折り他者を優遇する気遣いを見せても、それは自らを利する結果を得んがための伏線である。 要するに自分のために他者の気持ちを利用すると言うことです。 そのため独占欲から誘発する損得感情を心に抱く者は、躍起になって周囲に同調を求めます。 これは言うに忍ばず、自分の利己心を正統化するための装備としての仲間を集める行為であります。 しかしそこに集う同調者は一抹の反論も許されない強要であり、そこに少々の反論でも出そうものなら敵視に変わるのです。 こうした損得感情に翻弄される本人は殆ど気付かないでありましょうが、世に蔓延するイジメ・パワハラ・セクハラ等を起こし易いのも損得感情人間であります。 その殆どが自らの愚体を自覚しないまま行なわれる…。 何故なら彼には自己反省の習慣が無いからである。 利己心者も反省らしきものを行なうことがあるが、その反省は専ら自己に都合の良い反省となり、何時しかその反省すらも他者批判に置き換わって、醜い自己弁護の材料になっているのです。 このように損得感情は、人間の思考回路を狂わして行きます。 それを闇深くから手引きしているのが地獄の亡者たちであります。 こうした損得感情に翻弄される人を救い出すことは誠に困難です。 彼に憑依する悪霊は地獄界でもそこそこの実績を持つ迷妄霊である場合が多く、嫉妬怨恨の刃も血塗られた猛毒を持っております。 彼らに足りないものは感謝の心であり、足ることを知る中道精神であります。 人間の幸せは物量で決まるものではなく、霊性の豊かさで感じられるものなのです。 人の価値は相互の比較で決まるものではなく、お互いの理解総意で導かれるものなのです。 悪視の中には解決の糸口さえ見つかりません。 損得感情は人間の本来の心を見失わせる渇欲という麻薬であります。 |