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002 物質文明は心の投影 |
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この地上世界に生まれ、何もかも新しい経験として受け止め、貴重な体験を積み重ねながら人は生長します。 人間が営む社会は不条理な決め事が多いけれども悪法も法である。 最低限の秩序維持の為には、守らなければならない規律があるはずです。 人を殺すことなかれ、奪うことなかれ、偽ることなかれ、騙すことなかれ、姦淫することなかれ…。 これはモーゼの十戒に残された文面ではありますが、こうしたことは人間として当たり前のモラルでなければならない。 しかし現代人にはプレ犯罪者が多く、たった一つのキッカケで簡単に人の道を外す犯罪が多発しています。 何千年も昔に書き残されたモーゼの十戒が現代人にも当て嵌まるのは何故か。 人間の精神が未だに太古の昔と変わらない事実を物語っているのです。 むしろ高度な科学技術が栄え、自由自在な人権の前に、現代人は最低限の法律規律さえも守れない。 誰にも見られていなければ何でもありの偽精神や、赤信号さえ皆(悪衆知)で渡れば怖くないと平然と語り、今や魂の自由は我欲に侵されて相剋を繰り返している。 こうした事実は現代人が心の法則性を如何に知らないかと言うことを、自由奔放な言動が如実に物語っているのであります。 近代科学技術を誇る人間が作り出した物質文明は、総て心の赴くところに従って形を現してきた現実です。 欲望の産物は利便性に於いて生活を豊かにしたかも知れませんが、その栄華に酔い痴れた分だけ忘れ去られたものが人としての心でありました。 外見だけ整えれば立派な社会人になったつもりでいるかも知れないが、心の中には魑魅魍魎の精神が渦巻いているのです。 品行方正な社会人を演じながらも心の中では平気で他人を罵倒し、疑い、奪い、殺し、姦淫している人間が、驚くほど直ぐ側に居て生活(仕事)を営んでいるのです。 心に思い描くものは時を経て現実のものとなる…。 これは人間が知る知らないに関わりなく、心の法則は時代を造る原動力であるのです。 何気なく心に浮かんだ思念想念が人から人へと伝播して、人間社会を良くも悪くも染めて行くのであります。 |