059 物欲に走れば利己心に溺れる

 

 

悪視に囚われる人間は不運の波長を引き摺りながら生きている…。

その波長を周囲にも散蒔きながら大いに迷惑を掛けています。

しかし当人は全く自覚がなく責任感もありません。

当然のことながら責任転嫁や他者批判が増えることになります。

普段から繰り返された不平不満は負の訓練となって、強大な利己心を作り固めたのである。

こうした不平不満が治らない理由は物質欲にあります。

物欲に対する損得感情は容易に悪癖を放棄させないでしょう。

また不平不満が治らない理由の一つに羨望欲があります。

優劣に対する相互比肩は容易に悪癖を終わらせないでしょう。

つまり不平不満を繰り返す人は、常に比較を思考の材料にしているのです。

その比較の優劣に一喜一憂する背景には、自我を中心に思考を展開する魂の傾向性が浮き彫りになるのです。

ようするに利己心は不平不満の出処である。

この利己心を克服しない限り、不平不満の悪癖は治らないと言うことであります。

個性化が齎した利己心の克服は人間存在の要である。

人は何のために生まれ、何ゆえに生きているのか…。

この明確な解答を持たずに殆どの人間は生涯を終えて行きます。

誰もが何時かは地上生命の終わりを迎えることを知っておりながら、人生設計を立てずに日暮らし生活をすることが良いことであるのか…。

こうしたことは意識して思考を展開すれば徐々に分かることでもあるのです。

生産された物に囲まれた便利な生活は、心で物事を考える習慣を忘却させたのです。

活躍の機会を失った心は化石となり、繁栄したかに見える都会も化石の街となりつつあります。

固まった心は強い刺激がないと働かなくなり、ストレスは人間を物欲に走らせました。

物欲に拘れば利己心に溺れます。

驕り高ぶり自惚れは利己心の末期症状である。

これは自分自身の問題であるため早期発見が難しいのです。

何故なら現代人は自らの現状把握が苦手である。

自己反省の習慣が無いし徳育の大切さを誰も教えてくれないからです。

 

 

 

33 霊性開示 【暗黒思想編】