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072 努力精進は徳(霊性)を高める |
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ここまで語ってきた他者批判に於いては、日常茶飯事として皆さんも目で見て耳で聞いてきたことでしょう。 また貴方自身が他者批判を繰り返して来たかも知れません。 地上人間の知恵と言うものは比較による認識知であります。 形態の違いを識別する物質文明の知見である。 感覚感情を含めた人間の智恵は経験・体験を通した識別知です。 この識別智は更に掘り下げれば教訓に至ります。 つまり心象を含めた人間の智慧は悟りの境地(小悟・大悟)でもあるのです。 山に篭って精神修行をすることは現代人には難しい問題です。 しかし皆さんは街に篭って滝行(悪口憎悪の言葉に打たれ)荒行(迷妄者からの無理難題に応え)を敢行する修行者でもある。 街に篭って行なう魂の学びは愛であります。 他者批判を繰り返す迷妄者の姿は愛を育む徳性求道者にとって貴重な教材になるはずである。 この上ない反面教師と直面しながらも日々心の生長を目指す貴方であるように…。 たかが他者批判であるが、されど他者批判であります。 人間存在の原点を罪穢れで覆い隠す他者批判の悪態さえも、学び(分析)の教材として前向きに対処する貴方(高徳者)となれ。 ここに一つの詩を贈ろう…。 明け行く街の中で 降り注ぐ光を浴びて 私は私(原点)を知った 至らぬ思いと行為の中で 苦しみ悲しみを繰り返した けれど愛する人のために 私は私(生命)を捧げます 私が私(迷妄)ではなく ただ愛(私)でありますように… すべてを育む光のように すべてを優しく包んであげたい 私が自我(私)ではなく ただ愛(私)でありますように 光そのものでありますように… これはある青年が人間社会の中で様々に呻吟した上で書き残した詩であります。 詩上には様々な私が並んでいますが、すべて人間存在に於ける同じ魂としての私でありましょう。 しかし徳性を磨く者には目指すべき方向(私)がある。 その正しき理想(方向)に意識を統合して行くことで、貴方も純粋個性としての本当の自分を見い出すのであります。 青年は深く彷徨いながらも決して諦めなかったのです。 そうして彼は本当のスタートライン(努力精進への道)に立ったのであります。 |