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074 欺瞞…劣等感の権化 |
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次に欺瞞という猛毒について説明致します。 欺瞞とは平たく言えば嘘偽りであり、周囲を欺くことと言われています。 人は何ゆえに他人を欺かなければならないのか…。 嘘偽りを並べなければ保てない自分を知っているからであります。 敵を欺くには味方から…と、兵法にさえ用いられる欺きは、心を晦ます代表格である。 これもお互いの心の内部が見えないということが前提で嘘偽りを技巧的に用いた例でありましょう。 もしもお互いの心の内部がガラス張りのように見えるのであれば欺瞞は成立するでありましょうか。 互いに意志が通じ合う仲での嘘偽りは遊戯としてしか通用しない。 信頼し合える調和社会の中では、欺瞞は存在する余地さえ無いのであります。 欺瞞の毒酒に悪酔いする迷妄者は自身の内に他者には知られたくない秘密があります。 それこそ本人にとっては死活問題に成り兼ねない劣等感を抱いているのです。 その劣等感は自分の弱さとして知っていながら認めたくないという反動が欺瞞を誘発させている。 素直に認めれば良いのです。 現状を有りのままに受け入れたなら、そこに前向きな小さな努力が始まります。 人は自らの小ささを認めるからこそ日々謙虚に生きられる。 こうした観点からみても、謙虚さがなければ真なる信仰心は育たないと言うことであります。 かく言う迷妄者には真なる信仰心がありません。 嘘偽りで周囲を偽り自分さえも偽るのです。 虚飾は仮初めのハリボテであり砂上の楼閣である。 嘘偽りを嘘偽りで塗り替えたとて物真似にすらなりません。 成り済ましは犯罪に利用され、嘘偽りは詐欺行為に使われている。 問題なのは自分さえ偽りながら心が痛まないまま平気で居られる歪んだ精神であります。 そこには本人の良心が見当たりません。 恐らく心の奥の大奥に失脚させられているのでしょう。 欺瞞は五毒の一つであります。 毒酒は正常な感覚を麻痺させる。内なる劣等感を麻痺させて自らを偽り、生活も人生も偽りのペンキで染めるのが迷妄者の欺瞞行為であります。 欺瞞は心ない犯罪に使われます。 善良な人々を騙し迷わせ追い詰める行為は、罪の中で最も重い大罪に当たります。 |