005 いま直ぐに行動する

 

 

原点を顧みる気持ち、悪心を切り捨てる心、罪穢れを悔い改め、悪心を其の儘にしないと決意をすること。

こうした反省の流れを辿ったなら、もう躊躇せず実践あるのみです。

いま直ぐにでも決意を行動に移さなければ、間隙を縫って再び悪心が貴方の心に侵入してまいります。

心の中の清掃浄化を果たしたなら心的世界はクリアされますが、魂の習性そのものが変わらない限り己心の魔は心の中に存在したままである。

つまり清掃浄化をした直ぐ後から己心の魔は同種の悪心を呼び込み引き寄せるのであります。

一度根付いた悪しき習慣(己心の魔)は簡単には改まらない存在なのです。

一定方向に力強く流れる川の勢いを変える為には、痛みや苦しみも伴なうような克己心と忍耐力が必要になります。

しかし反省を通して改心したなら、少しずつでも善なる心を行動に移して、日々コツコツと実践を積み重ねる必要があります。

悪しき習慣を改め、良き習慣を積み重ねる…。

小さな歩みで良いのです。

ささやかな振る舞いで良いのです。

良き想いを良き行動で彩って行くべきである。

反省は行動に移さなければ完成しない。

反省をしたと思っているだけでは何も始まりはしないのです。

実はココが運命のターニングポイントである。

心の中で反省をしている人間は、其の反省材料が記憶に深く刻印されているからこそ、同じ過ちを犯している他人の言動にも気付きやすいのです。

そのため自己自身の実践行動が無い人間は、其の悪しき刻印が利己的尺度となって他者裁きを遣り始めるのです。

真理を学ぶ者が中途半端な真理知識で自らの愚行を顧みることなく他者批判を繰り返すように、中途半端な反省で留まっている人間も、同じ反省材料(利己的尺度)で他者裁きを繰り返すのであります。

もともと反省は思念(自己中心)で行うものであり、愛行は想念(相手中心)で行ずるものである。

中途半端な反省(一次元意識)しか出来ない人間は、反省には想念(責任転嫁)を使い、愛行には思念(自己中心)を使っています。

 

 

 

 41 むすび大道 【自己確立編】 一次元