006 悪を振り切る向上心

 

 

反省のカキクケコ(カ…かえりみる、キ…きりすてる、ク…くいあらためる、ケ…けついする、コ…こうどうする)は、正しい善道を実践することで一通りの完成を迎えます。

しかし心の中に己心の魔が存在する限り、止めどなく打ち寄せる波のように、悪心は繰り返し作用してくるのです。

魂の傾向性が善展開するまで決して諦めることなく、普段から小さな努力精進を重ねる貴方でありますように…。

常日頃から襲い掛かる悪作用を日々振り払いながら、意思を強くして生きて行くしか方法はありません。

何らかの他力本願に依存しても、結局のところ自己自身の精神を軟弱化するだけの話である。

自分の意志で悪心を振り払いながら生きて行く為には向上心が必要になります。

一定の努力で達成感を感じて喜ぶことは結構であるが、直ぐさま未来を見据えて現状に満足しない心意気も大切であります。

そうした気力を湧き出すものが向上心なのです。

この向上心があれば少々の躓きに狼狽せず、再び体勢を整えて歩み始めることが出来るはずです。

一次元意識の魂心境を克服する為には向上心は必須課題である。

自分自身の甘えや怠惰に打ち勝てない人間は、自らの意志で固定観念(一次元意識)を打ち破ることが出来ないのです。

自分を本当の意味で越えられるのは自分のみである…。

自らを高めようとする意識には驕り高ぶりの迷妄(悪心)も近寄ることすら出来ないでありましょう。

これぐらいで良いだろうと妥協する気持ちの中に心の隙間が空くのである。

その空隙を狙って飛び込んでくるのが、人間に取り憑く様々な悪心であります。

人間に反省をさせないように仕向けてくるのが悪心の常套手段である。

そのため向上心(魂の原動力)には自己反省(成果の確認)という心の振り返りも必要になるのです。

 

 

 

 41 むすび大道 【自己確立編】 一次元