008 善習慣を組み立てる

 

 

善事を重ねて経験値を深める事が、人徳を高める為に必要なアプローチであると語られました。

また経験量の多さは自信に繋がり、豊富な経験値は人徳に繋がっていると言う事でした。

様々な経験は人生の糧であり、貴方の魂の構成要素になるのです。

だからこそ様々な経験を集めるだけに留めず、その一つ々々の経験の深い意味合いを探りながら、旧経験と今経験を寄せ合い組み立てて、更なる生長の糧とする必要があります。

経験した記憶を集めるだけなら単なるコレクターと同じである。

過去の失態や栄光に一喜一憂するだけでは単なる映画の鑑賞者である。

一つ々々の経験はジクソーパズルの1ピースと同じ意味合いがあり、たった一つの絵(ピース)だけでは何の事やらよく分からないでありましょう。

しかし複数のピース(経験)をアレコレと組み合わせて行く内に、徐々に違った風景が見えてくる筈です。

どの様な角度で組み合わせればよいか…。

絵柄の何処と何処が繋がるのか…。

色々と試している内に今までは見えなかった心象風景が鮮やかに観えるようになるのです。

そのためにも1ピース(経験)に込められた深い意味合いを探る作業を怠ってはなりません。

自己反省という成果の確認を日々の習慣にして致だきたい。

正しい反省は一つの経験から小悟を掴み取ることになり、経験(小悟)と経験(小悟)を組み合わせることで中悟を得る事が出来るのです。

その悟りの階梯を登る過程が、善習慣の経験値に彩られることが理想であります。

しかし例え悪しき習慣であっても自力で乗り越え克服した経験(リカバリー精神)は、自らの人生のみならず、同種の運命を引き摺る他者の悩み苦しみまで解決してあげられるような貴重な道標と成り得るのです。

こうした生き方は一次元意識に嵌まり込んだままの無反省人間には有り得ない人生観である。

それは自己限定の殻(一次元意識)を克服した者のみが観ることの出来る、魂境地の次元を高めた新たな世界観(心象風景)なのであります。

 

 

 

 41 むすび大道 【自己確立編】 一次元