025 固定観念の生みの親

 

 

一方的な思念の傾向を長らく修正(自己反省)をしないまま、魂が固着するまで放置したなら、人間の意識は自己限定の殻の中に閉じ籠り、閉鎖的な思考しか出来なくなるのです。

固定観念を生み出したのは反省回顧を放棄した怠慢な心であり、同じく固定観念を捻じ曲げて育て上げたのは利己的思考の悪習慣であります。

一度や二度の思い込みでは習慣化されることはないが、何度も繰り返す事で後戻り出来ない悪習慣が魂に植え込まれるのです。

永らく続いた一方的な思念(思い込み)の積み重ねが、常態的な悪習慣を創り上げたのです。

そうして個別意識は思考を捻じ曲げて、自由意思を履き違えた利己的思考を強行するに至るのです。

自分流の遣り方・生き方は正に自分を中心にした主張であり手法であります。

その自己主張(自己手法)を其のまま他者の生活に当て嵌めるなら、そこに人間関係に於ける歪みが生じるのは当然の結果である。

こうした一次元意識(固定観念)の人間が何らかの権限を持てば、周囲に対する無鉄砲な強権を振り翳すことになる。

またこうした一次元意識(固定観念)の人間がリーダーとして世に立てば、粛清などを強行して反対意見者を封じ込める愚策を辱めもなく演ずるのである。

更にこうした一次元意識(固定観念)の人間が教育者となれば、門下生たちを固定観念で縛り付けることになり、子供たちの自由な心を呪縛して自分の支配下(隷属的立場)に置こうとする。

こうした魂の傾向性が出始めたなら直ぐさま心を改めて軌道修正(反省回顧)をしなければならない。

習慣は人間の心を善人にも悪人にも仕上げてしまいます。

これぐらいなら良いであろうと安易な妥協で悪習慣を重ねていると、何れ大惨事を招くことになるでありましょう。

こうして人類は世紀末の天変地異を自ら呼び込み引き寄せたのです。

自己自身で積み重ねた心の法則(因果の理法)は、何人も逃れられない魂の傾向性に成るのであります。

 

 

 

 41 むすび大道 【自己確立編】 一次元