033 物尺度に永遠は無い
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個別の尺度には様々な違いが現れています。 厳密には人の数だけの個別尺度が存在します。 その人の魂心境の高下に従って個別尺度も変化するのです。 地上的な物理に即した尺度は、形式を重んじる個別尺度であります。 しかし物理的な尺度は定まった固形であるからこそ、衆知にも判断し易い共通認識になるのです。 地上世界に於いて足並みを揃える為には有用な尺度になるでしょう。 それでも物理的尺度に永遠は有りません。 それは物理の崩壊と共に朽ち果て、新たな価値観と共に更新される運命にあります。 つまり物尺度には永遠性は無いと言うことです。 もともと魂の故郷が霊界にある霊性人間は、霊(精神)尺度こそが主流なのです。 これは魂の心境によって尺度そのものが逐次昇華することを意味しています。 人格が高まれば判断力も増して行くのであり、その判断力の高まりには魂心境の昇華(意識段階の生長)がバックボーンに成っているのです。 こうした霊尺度には状況に応じた自在の変化が期待出来るのです。 要するに心が柔らかい状態なのであり、高級諸霊と同じ臨機応変な振る舞いが期待出来ると言うことです。 そのため考え方も柔らかく、どの様なパターンにも対応が効くのです。 しかし物尺度に拘り囚われる人間(一次元意識)は融通が効かず、堅苦しい偏見尺度に他人を押し込もうとするのです。 こうした人は他人の悪口が多く、一言目から誰かの素行を裁いている。 一次元意識の人間は自分からの影響(反面教師)が見えない(気付かない)のであります。 こうした偏見癖が個別尺度には頻繁に見られるので注意が必要です。 なぜなら一次元意識に魂心境を凝り固めた人間は、他人を頻繁に裁く割には、自分が裁かれると感情的に激昂する習性が出やすいのです。 これは自分自身の心の習性を反省回顧する習慣が無い事と、自分だけは間違いが無いと思い込む潔癖症が、一次元意識に染み付いているからであります。 |