041 寄せ集めの材料が知識
|
一次元意識の克服(自己確立)には知識に関する問題があります。 知識には様々な懸隔が現れやすいのです。 人間の地上生活に於いて、知っているか知らないかの違いは、ただ其れだけで精神構造上に安泰か不安かの大きな違いを現してまいります。 物事の真髄を正確に知るものと、何も知らないまま生きるのとでは、その後の人生の捉え方や生き方が変わってくるはずです。 不安や恐怖を心に抱いたまま生きる辛さは万民が経験しているはず…。 不安や恐怖は物事の真髄が見えない(見ようとしない)からこそ起こるのであります。 知れば良いのです。 物事の真髄を探れば良いのです。 人生の意義は目先の不安や恐怖を拭い去る為にある。 その時に手助けになるものが知識であり知恵であります。 この知識と知恵を同じものだと勘違いしないで致だきたい。 知識は寄せ集めの材料に過ぎず、その材料(知識)を使って具体的な改善策を錬る段階が知恵であります。 しかし寄せ集めであっても材料が無ければ料理は作れません。 こうした事情で知識の集積も大事な要素となるのです。 ただ闇雲に知識を集めるだけではなく、目的意識に基づいて重要な知識をこそ集める必要があります。 そうして集めた知識を心の中で整理しておくことが望ましいのです。 何でも可でも集めれば良いと言うものでは無い…。 集めた知識(材料)の正しい使い方を知らないままでは宝の持ち腐れであります。 無用の長物は返って重い足枷となって、本人の人生を狂わせる事もあるのです。 そのため知識を目的意思に応じた心の置き場所に整理整頓しておく必要があるのです。 そうで無ければ多量の知識はゴミ屋敷のように累積するだけで、適材適所の目的を果たせないまま忘れ去られるか、場違いなシーンで間違った使い方をされるのであります。 |