049 社会混沌を招く知識人

 

 

優越感は知識欲の現れであり、地上世界に蔓延る上っ面な知識ばかりを集めるのである…と。

表面的な知識には真理に於ける魂の栄養素が薄い為、優越感に渇欲する迷妄者(一次元意識)たちは多くの知識を集めなければ満足しないと言うことでした。

これは八岐大蛇の渇欲と似通った性質であり、心を見失った一次元意識の迷妄者たちは、上っ面な知識しか追い求めない為に浅い心理しか得られないと言うことでした。

つまり現代の知識人たちは材料としての知識を収集することに長けているが、その集めた知識を状況に応じた使い分けが出来ないが故に、表面的な知識のみで他人の意見の揚げ足ばかりを取り、他者批判の材料としてのみ知識を扱っているのです。

こうした揚げ足取り人間(一次元意識)が増えれば、必然的に社会には混沌を招くのであります。

記憶力が高ければステータスの高さを感じ、論争に勝てば優位な立場に居ると誤解している…。

人間は記憶力では機械(AI)には遙かに及ばないのです。

自我を押し通す論争は、最後には力の倫理(武力兵力)に頼らざる負えないのが人類のサガでありました。

20世紀は知性の時代ではありましたが、そこに本来の人間としての徳性が育まれる余地が無かったが為に、人類の知性は知識の収集へと落ち込んでしまったのです。

そのためAI(コンビューター)への依存度が増して、人間本来の霊性が閉ざされたのであります。

21世紀を迎えた人類は、閉ざされた霊性を掘り起こし目覚めさせなければならない。

眠れる獅子たちを目覚めさせ、荒んだ精神の大改革を進めなければならないのです。

現在も八岐大蛇は暗黒思想を武器にして横暴を極めている…。

この八岐大蛇を生み出した責任は、知性の時代を遣りたい放題したい放題で好き勝手に生きて、今も迷妄邪説を信奉しながら欲得願望を引き摺る迷妄者たちにあります。

 

 

 

 41 むすび大道 【自己確立編】 一次元