081 個別意識に巣喰う悪因縁
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自己確立について様々な見解を語ってまいりましたが、一次元意識を克服する為には自己反省が必要不可欠であると言うことでした。 この自己反省が心の中に蔓延る汚れや穢れを見つけ出し、自発的に清掃浄化をすることで、本来の神の子の自覚を取り戻させるのです。 地上社会は誤謬に満ちた世界であって、特に現代(21世紀)は地上の精神秩序が乱れた状態になっております。 大気汚染の中で生きている鳥のようなものであり、海川汚染の中で生きている魚のようなものであります。 何れも此れも人間のエゴが打ち立てた偽りの繁栄が悪影響を及ぼしました。 遊びたいだけ大いに遊んだ子どもたちが、遣りたい放題したい放題の状態で、辺り一面が散らかったまま後片付けもしないで片意地を張って威張っている…。 此れがまだ幼い子供の戯れなら可愛げもありますが、社会人として円熟した大人になっても心の暴走を抑えられず、その事実も捻じ曲げて解釈して他者に責任転嫁する迷妄者が誠に多くなりました。 此れら迷妄者の暴走は、もはや法規制でさえも抑えきれない状態にあります。 彼の人も此の人も皆が悪事を行なっているから迷妄が許される訳ではなく、殆どの迷妄者たちは自己限定の殻の中でしか外部認識が出来ない状態になっております。 つまり迷妄者たちの自己主張は利己的な主権確保になっているのです。 しかも其の利己心は他者の気持ちを配慮しない場合が多く、更に自らの気持ちすら思慮しないで事を押し通してしまう危うさがあるのです。 こうした迷妄者たちの不可解な言動などは、徳性開発を学んだ未来人たちは、過度の精神病を患ったまま放置され街に放たれたモンスターの如く認識するでありましょう。 野生の狂暴な熊が町中を徘徊して、小さな葛藤だけでも直ぐに感情を爆発させ大暴れする危険なモンスターの如き扱いになるのです。 現代人は逸早く目覚めなければならない…。 自分の心は自らの意志で清掃浄化しなければならないのです。 もはや無法地帯と化した精神世界に自主的な法規制を敷かなければ、自分で自分の身すら守れなくなるのです。 勇気を持って個別意識に巣喰う悪魔(悪因縁)を放逐しなければならない。 |