082 放置すれば老朽腐敗する

 

 

心の中に放置した悪因縁を見い出して清掃浄化しなければならない。

これは正しい自己反省をすることで悪因縁を見付け出し、正しい真理(神の子の自覚)を基にして心の清掃浄化(軌道修正)を行なうと言うことです。

現象世界は全て心の影であり、心に思い描いたものが形に現れてくるのです。

精神世界に放置された悪因縁は我が物顔で悪態を物質化して、悪癖や悪感情を強要し、社会に事件事故を誘発して人心荒廃を目論んでいる。

地上世界では心を放置すれば老朽化して物質化に向かい、肉体の衰えと共に精神は腐敗するのであります。

その負の流れを食い止めて、心を正しい真理の方向に向かわせなければならないのです。

何時までも其のままであってはいけないのです。

どうしようもないと諦めてしまってはいけないのです。

諦めは生命の流れを止めて、精神の物質化を放任してしまうのである。

本来の人間観は心が主体(フィルム)であり肉体は従属(映像)であります。

現実世界の様々な問題は、全て心の中に主原因が隠れている…。

その主原因を見い出す為に自発的な反省回顧を行ない、見い出した主原因を心の中から放逐する為に主体的な清掃浄化を取り組む必要があります。

繰り返しますが地上世界は天国浄土ではなく、悪思念悪想念が光化学スモッグの如く蔓延する社会である。

そうした精神の混沌状態の中に真人間としての魂を其のまま放置したなら、現象世界に蔓延る精神病に感染することは当然の理であります。

運命は二つの観点を静観すれば明らかとなる。

一つ目の観点は個人の心の投影による個人的な善悪の因果律であり、二つ目の観点は社会全体(集合念)の精神の投影による総合的な善悪の因果律であります。

前者は個人の努力精進で善転回帰させることが出来るが、後者は個人の善性に関わりなく大きな運命の渦に巻き込まれることがあるのです。

これが天変地異の正体であり、社会の総合的な悪因縁が大きな自然災害を呼び込み引き寄せていると言うことであります。

 

 

 

 41 むすび大道 【自己確立編】 一次元