093 小悟あっての中悟大悟
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こうして小悟あっての中悟であり大悟であり、魂の基本姿勢が実相世界に在る事を忘れなければ、自らの徳性が高まれば高まるほど自己自身の小ささを思い知るが故に、尚更に謙虚な姿勢を貫く事になるのです。 そこには自己拡張に付随する五毒(我欲・欺瞞・愚弄・下劣・傲慢)は影を潜め、慎ましく潔く地道な日々の精進努力が人生を通して貫かれる事になります。 一次元意識は自己認識に対する過剰な依存意識の偏りが現れる…。 この個人的な意識の偏りが、自意識過剰なナルシストを作り出すのであります。 二次元意識は相対認識に対する過剰な保守意識の偏りが現れる…。 この保守的な意識の偏りが、人間関係を複雑怪奇な状態に陥れる元凶であります。 人間は三次元世界に転生を繰り返しながら、高次元の魂心境を開拓する為に日々精進努力を積み重ねて生きております。 それなのに地上世界に生まれ変わる毎に、物質的な秩序倫理に魂を凝り固めて、本来は四次元意識以降の高次な魂でありながら、何時しか低次な固定観念(一次元意識)や損得感情(二次元意識)に翻弄された人生に埋没してしまうのです。 こうした迷妄状態は本来の転生輪廻の趣旨を歪めた本末顛倒な結果を齎らし、魂の生活学校とも言える地上社会を大混乱させた原因である。 人間から徳性開発を取り去れば、社会秩序は弱肉強食の力の倫理が支配することになります。 自分の思い通りにならない腹癒せに他者批判や無理難題な強要を押し付けるものは、未だ低次な魂心境の過程に在る事を思い知る必要があります。 人の数だけの心理が混在する社会に於いて、個人的な固執や誇示を繰り返す人間は、まさにトラブルメーカーとして人間社会を大混乱させる主原因になるのです。 自らの現状を知らないまま高望みばかりしていると、何時か何処かで誰かに足下を掬われることになるでしょう…。 まさに反省回顧(現状把握)は必須課題になるのであります。 |